【第一次産業から学ぶマネジメントと組織パフォーマンスの基本】

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【初詣】

あけましておめでとうございます。
昨日から仕事始めという方も多かったのではないでしょうか。

2018年は戌年、初詣は行かれたでしょうか。日本人は古来より八百万の神に感謝する思考や
神頼みの習性があるように感じます。

昨日神田大明神にお参りに行ってきたのですが、物凄い数の人が参拝に来ている中、
企業祈祷の数は4日5日で3500社もあるそうです。

科学が発展しても、神頼みする風習は別腹と考えるのでしょうか。
もし参拝せず変なことが起こったら後悔するのではないか、というDNAがあるのかもしれませんね。

 

【豊作祈願】

「祈年祭」とされるものは、本来は民衆が行う田の神への予祝祭だったそうですが
中国の大祀祈殻の要素を取り入れ、律令国家祭祀として成立したとのことです。

国の祈年祭として色々な歴史を持ちますが、その風習がなくならないことは
意味あることなのかもしれません。今私たちは健康・商売繁盛などを願い参拝しますが、
その基は「豊作祈願」のようですし、その時代にはそれこそが商売繁盛であり、ご飯を食べられる
経済=健康祈願であったのかもしれません。

ただ、自然を相手に仕事をしている第一次産業を営む方々は大吉だ~とか言って一喜一憂している
私たちと考える基が違うように感じます。

便利になったとは言え自然相手に変わりがないので、私たち以上に自然に感謝と祈願をするのは
極自然なことでしょう。

農業は豊作を祈り祝い感謝しますし、漁業に至っては常に自然と一緒に仕事をしています。

魚を追跡するレーダーが出来ても船が頑丈になっても、魚を捕る網の素材が頑丈になっても
海を変えることは出来ませんから、15日周期の潮の流れを第一に考えざるを得ません。

 

【農業から学ぶこと】

農業の仕事は漁業に比べて私たちにも理解し易いかもしれませんが
他者が見ている春に田植えをして秋に収穫するという短絡的なものではありません。

お米が出来るまでの稲作カレンダー

このカレンダーを見るとまるで子育てのようです。
子どもが元気に育つための準備をし、弱い子になってしまわないように
ある一定のポイントで厳しくする。ある程度安定したら、次世代のことを考えた
段階に入る。忘れてはいけない順序と段階がここにあるように感じます。

 

【漁業から学ぶこと】

魚がエサを食べに動くときが漁業の釣果が上がるときのようですが、それは「潮が動くとき」。
潮の動きは月の満ち欠けと流れを共にします。だから漁師さんは旧暦カレンダーを見たり
15日周期の月の満ち欠けを把握することが仕事の基本になります。

無駄に抗わず、流れに合わせて今日の仕事を決める。

肩に力を入れず、自分自身を押し付けない習慣がここにあるように感じます。

良い意味で「しょうがない」と思えることで、忍耐力といざというときの瞬発力が養われる
ように感じます。

 

【第一次産業を忘れない必要性】

産業が発展し多くの業種が生まれそれに伴い職種も増えてきました。

そしてその中でマネジメントや営業力・コミュニケーション力の停滞に悩む企業がほとんどです。
難しいことを考え、最新の手法を取り入れてそれでも離職率が下がらないと悩んでいます。
それでも営業成績が上がらないと苦しんでいます。

もしかすると、農業や漁業を生業としている方々をマネージャーとして採用したら
いとも簡単に解決ししまうかもしれない、とふと考えてしまいました。

私たちは発展することにばかり注力しすぎて、大切なものを置き去りにしているのではないでしょうか。

それは感じる力・考える力・待つ力だと私は考えます。

どうにもならないものをどうにかしようとしたり、出来ることを不可能だと考えたり
情報にだけ振り回される時代の作った「いびつなもの」を元に戻していくことがやはり
2018年も私の使命だと考えます。

今年は十二支の最後から2番目の戌年ですので、2019年は最後の「亥年」十二支のサイクルが一周する
年になり、何かを一旦完成させる年です。

「感じて考えて察するコミュニケーション」

が出来る人を大勢輩出するために。そしてそれが日本の企業と日本に良い傾向を与えていくために
2018年は丁寧に縁を頂いた人に関わり、後悔しない時間の使い方をし精進して参ろうと思います。

最後になりましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。

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